心理カウンセラーはどうやってなるの?

心理カウンセラーに求められる資質

最近は心理学の人気が高まっており、専門学校や大学で専攻する人が増加しています。ところが心理学というのは誰もが気軽に扱える種類の物ではありません。そのため、心理学が安売りされているのではないかと懸念されています。

 

身近な例で言うと、「他人からあなたは聞き上手ね」と言われるとか、他人の悩みを聞いて、相談に乗る事が好きだということを理由に心理学を志そうとする若者が増えています。進路についての悩みや恋愛相談も若者にとっては確かに重要な悩み事ではありますが、心理カウンセラーの行う相談というのはそのようなレベルの話ではありません。心理カウンセリングというのはそのように気軽に行えるものではないのです。心理カウンセリングができることと、他人の相談に乗れるということは別の次元の話です。そうは言っても、自己主張を行う人が多く、他人の言うことを全く聞く事のできない人も多い昨今ですので、安心して悩みを打ち明けたいと思えるような雰囲気の人は心理カウンセラーの資質があるかもしれません。

 

心理カウンセラーになりたい人にとって、このような相手の心を開かせるような安心感や他人が相談したくなるような雰囲気を持っていることは大切なことですが、絶対条件ということではありません。

 

心理カウンセリングに用いられる心理学療法には、様々な種類があります。「精神分析療法」や「クライアント中心療法」、「集団療法」や「行動療法」、「論理療法」など、数えたらキリがないほどに挙げられます。子供には「遊戯療法」という心理学療法もあります。

 

心理カウンセラーはクライアントの年齢を考えて接し方も変えなくてはなりません。多感な年頃の若者に接する態度と働き盛りの中高年の男性に接する態度が同じではいけないのです。ですから素質というよりも、相手を思いやる気持ちを持てるかどうかです。人間について関心を持っていれば、どんな人であっても心理カウンセラーになるための資質を兼ね備えていると言えるでしょう。

 

それでも心理カウンセリングとしてクライアントの相談に乗る事と、友人の相談に乗る事とは異なりますので、本当に心理カウンセラーとして働きたいのであれば、まずは基礎理論を学ばなくてはなりません。基礎理論を身に付けて、ようやく心理カウンセラーになるためのスタートラインに立てたと言えるのです。

 

心理カウンセラーになるまでに大変な量の勉強をしなくてはなりませんし、道のりは平たんではありません。基礎理論をようやくマスターしたとしても、カウンセリングを行っている課程でこれまでに体験したことのない事例が出て来たら、文献等を調べなくてはなりませんし、日々勉強し続ける必要があります。

 

心理カウンセラーは理論と実践を交互に行うことが仕事です。心理カウンセラーになることがゴールではなく、単なる通過点に過ぎませんので、心理カウンセラーになってからどれだけ勉強をすることができるかが勝負なのです。